マスク男子


「郁くん何か見たいものとかある?」


フロアマップを広げながら郁くんに聞く

ちなみに、私は行きたい所盛り沢山
夏用のサンダル欲しいし、可愛いアクセも見たいし、美味しいケーキも食べたい

そんな思考が丸見えだったのか…


「真妃の好きなようにしなよ。俺の気になる物があったらその場で言うから」

「分かったー」


そう言って、マップを見ながら歩き出す
が、郁くんに肩をガシッと掴まれる


「一応聞く。どこに行こうとしてる?」


え?どこって…


「ココの靴屋さん」


マップを指差し示す
すると郁くん溜め息を吐いた


「今、真紀が行こうとした方向には駐車場があるだけだよ」

「え?でも…マップ…」

「真妃マップ禁止。俺が先導する。行きたい所あったら言って」


そう言った郁くんは、私の手の中にあったマップを没収した