マスク男子


「なるほど…確かにサキに良からぬ感情を抱く暇は無さそうだね」


私達を見ていた田中くんは、小さく再確認するとクルリと方向転換した


「あれ?田中くん、もういいの?」

「うん。なんか心配損だったみたい。教室戻るよ。邪魔して悪かったね」


ヒラリと手を振ると田中くんは軽い足取りで去っていった


「やっと台風が去った。台風は一人で十分だよ。ね?真妃?」


田中くんを台風に例えた郁くん
しかし、その文脈でいくと…


「ん…?郁くん?まさか、もう一つの台風って私のこと?」

「うん」


即答


「私、田中くんみたい?」

「なんか雰囲気似てない?騒がしい所とか」


…うーん、強く否定出来ない