マスク男子


「仕方がない…忘れた私が悪いんだ」


諦めて玄関に座る私


「あ、郁くん、送ってくれてありがとう!もう、大丈夫だよ?」

「おまえ馬鹿なの?全然大丈夫じゃねぇーだろ馬鹿!」


馬鹿って2回言った
郁くんヒドい


「夜になったら危ないだろ」

「え?危なくないよ?もう、冬じゃ無いんだから凍え死んだりしないよ?」


そう言うと、郁くんが額に片手を当てて俯いた


「えっ?郁くんどーしたの?頭痛いの?」

「あぁ、おまえの馬鹿っぷりに頭痛い」


はぁ…っとため息を吐いた郁くんが、私の腕をグイッと掴んで立たせた


「え?郁くん?」

「…連行」


連行?!
どこに?!
まさか交番?!
私、迷子じゃないよー?!