「サキちゃん!見てた?私、勝ったよ?」
「真妃ちゃん…凄いね。ってゆうか、藤野くんがマスク外すって言うなんて…信じられない」
ポカンと口を開けて驚くサキちゃん
「話せばわかってくれるし、別に郁くん怖く無いよ?」
怖いどころか、私の我儘を聞いてくれる位には優しいよ?
「そう…なのかな?」
「うん!そーだよ!」
そう言うと、サキちゃんが動いた
「藤野くん!」
呼ばれると思っていなかったらしい郁くんが、少し驚き気味に振り返った
「ほ、本番!頑張ろうね!」
「…ん」
短めに郁くんが返事をするとサキちゃんが感動していた
「す、凄い!今、野生のライオンに触った位感動した!!」
郁くんの例えが野生のライオン…?
じゃぁ、そんな郁くんに普通に接してる私って…まさか、猛獣使いみたいな風に見られてた?
そこまで考えて、クラスのみんなの反応を思い出す
あぁ、思われてたのかもしれない


