マスク男子


切れたそばから、もう一度明堂くんに電話してみる

が、出ない


「ど…どーしよう?」


来た方向に歩いてみる?
いや、でも…私どっちから来たっけ?

困った…
どうしよう…


「……郁くん」


困ったら…連絡していいんだよね?
私は、郁くんに電話をした


一回、二回とコールが鳴り…


『どうした?』


郁くんの声が聞こえた
繋がった事にホッとしてから助けを求めた


「郁くん…迷子に…なった」

『どの辺で?』

「公園で」

『それじゃ、いくらなんでも分かんない。真妃の公園での最後の記憶は?どこで、明堂とはぐれたの?』

「池の近くのベンチ」

『わかった。いいか?絶対そこを動くな。一歩も動くな。今すぐそこに座って。待機。…返事!』

「ぁ、はい!」


私が返事をすると、ブチっと通話が切れた
っと同時に、言われた通りその場に座って待機した