毬は足早に歩きながら、桜の花びらを先日龍星からもらった護符の間に挟んだ。
見目麗しいうえに、あんなに優しくされると、心臓が跳ねて仕方がなかった。
「お待たせしました」
部屋に入る。
一歩入ったところで、空気が重いのを感じた。
外は明るかったのに、部屋は薄暗い。
「雅之様。先日のご無礼深く反省してますわ」
しおらしく、雅之の背中に声を掛ける。
「気になさらないで、姫」
「ではまた笛を教えてくださるのね」
「もちろんですよ。姫に会えなくなるなんて辛すぎますからね」
さらりと、熱烈なことを言う。
「どういう、意味?」
毬は違和感を感じて後退った。
見目麗しいうえに、あんなに優しくされると、心臓が跳ねて仕方がなかった。
「お待たせしました」
部屋に入る。
一歩入ったところで、空気が重いのを感じた。
外は明るかったのに、部屋は薄暗い。
「雅之様。先日のご無礼深く反省してますわ」
しおらしく、雅之の背中に声を掛ける。
「気になさらないで、姫」
「ではまた笛を教えてくださるのね」
「もちろんですよ。姫に会えなくなるなんて辛すぎますからね」
さらりと、熱烈なことを言う。
「どういう、意味?」
毬は違和感を感じて後退った。


