砂糖菓子より甘い恋1

「……お前、が?」

人嫌いな龍星がそんなことを言いだすなんてどういう了見だ、と雅之が訝しむ。
「ああ、案ずるな。
左大臣にお前を薦めたのはこの俺だ」
龍星か゛さらりと言う。

「な……なにい〜?」

漸く全体像が見えてきた雅之が不満そうに膨れるのを尻目に、龍星はまた酒を美味そうに呷るのだった。