気が付けば、瑠奈は自宅のお風呂場にいた



どうやって帰ってきたのかもわからない



瑠奈は制服のままシャワーを浴びて、血が滲むほど体をこすった



「..何も変わらないのにね」



瑠奈はポツリと呟いた




体が痛む..




手首や足には、縛られた後がくっきりと残っていた



暴れてぶつけたのか、体中には無数の痣があった






何よりも心が痛い..






瑠奈は制服をそのままゴミ箱に突っ込み、おぼつかない足取りでベッドに倒れこんだ




起きたら、何もかも夢だったらいいのに..




溢れでる涙をとめることはできなかった



部屋には、智也の着信音がいつまでも鳴り響いていた