全てを消すように、ギュッと強く目をつむった



♪〜



そんな時に携帯が鳴った



タイミングが良いのか悪いのか、智也からのメール



[今から仕事いってくる!今日、帰り行くから☆]



なんてことない、いつものメールに胸が痛くなった



返事を打つ指が、ボタンの上をさ迷う







レイプされたことを正直に話してしまえば、智也は瑠奈を許すだろう






でもきっと、自分を許さない..






また助けれなかった自分を責め続ける






そんな智也を見たくない..





智也には、笑っていてほしいから..







「智也..」




名前を呼ぶだけで、こんなにも苦しくなる



[がんばってね☆待ってるよ!]



携帯の画面に、ポツリと落ちた涙






ごめんね、智也..






智也だけの瑠奈で




いたかったよ..








こんなにも簡単に壊れてしまう幸せ






奪われてしまった未来








私は、あなたを許さない







許せないの..









ねぇ、真二―..