「びっくりしたわ、まさかお前に本命がね〜」


竜は、そう言って少し悲しそうに笑った


「..うん、まぁね」



「あ!そういえば俺と瑠奈、また同じクラスだぞ」


言葉を探していた瑠奈に気が付いたのか、竜が口を開いた


「またかよ〜てか、竜が学校きてんの珍しいね」


「瑠奈には言われたくねぇよ!笑」


そんな話をしながら教室に二人で向かう


教室に入ると、竜と瑠奈の姿に教室が静まり返った


竜と目をあわせ、苦笑い


それから、担任が入ってきてくだらない話が続く


「じゃぁ佐々木達は、いつもんとこにいってくれ」


始業式には、毎年当たり前のように出させてもらえない瑠奈と竜とその仲間


軽い返事をして、むかうは指導室


この学校に瑠奈達みたいのを本気で注意する教師は、誰一人いない


一応さっきのも他の生徒への建前上のこと