君を想う【実話】



「確か、ここ等辺..」



今、街はクリスマス目前で賑わいを見せる頃



学生はもう少しで冬休み



瑠奈は慣れない土地を一人歩いていた



綾の話を聞いてから、あれだけ待っていた智也の連絡も出ていない



「..あった」



瑠奈は一つの学校の前で足を止めた



それは、綾の通う学校



綾はあれから学校を休んでいる



ここにくることは静にも、もちろん誰にも言っていない



どうしても冬休み前に話をつけて、新学期から綾が安心して通える状況を作ってあげたかった



というより、瑠奈がこんな状況で大人しくしていられるわけがない



「ねぇねぇ、そこの子」



とりあえず校庭にいた女の子に声をかけた


瑠奈には何の情報もないから、誰がやっているのかもわからない


「..なんですか?」


女の子は怖がっているのか、持っていた鞄を抱き締める


見たところ同い年だと思われるその女の子に、瑠奈は話を聞いてみた



「..あれ」



しばらく黙っていたものの、女の子はこっそりと何処かを指さす



その先には、駐輪場に座っている女の三人組