「ありがとね。浜田先輩がこなかったから、逃げてたかもしんない」


すっかり日が暮れた空を見上げて、瑠奈は晴々しい笑顔をみせた


「お前がこなくなったら、困るからさ。ちゃんと明日もこいよ?」


「うんっ!」


家まで送ってもらって、浜田先輩と別れる



浜田先輩のおかげで、現実を受け止めることができた



瑠奈は信じる..



絶対に智也は目を覚ましてくれるから..




携帯を見ると、美華さんからの着信


かけ直して、今日のことを謝った


美華さんは心配してくれていて、瑠奈の電話に安堵の声をもらした



電話を切って、ベッドに横になる




なんだか今すぐ智也に会いたい..




一日会わないだけで、こんなにも胸が苦しい




智也がいない間、どうやって生きてきたのかと思うほどに..




一分一秒でも早く、智也のそばにいきたい




明日は、誰よりも早く智也に会いにいこう




そんなことを思いながら、腫れた目を冷やして眠りについた