君を想う【実話】

智也の病室には、浜田先輩と晴と新しく知り合った真二(シンジ)がいた


最近は面会の後に、このメンバーで飲んだり出掛けたりするのが多い


浜田先輩が、瑠奈に色々と気を利かしてくれてるのがよくわかる



「瑠奈、毎日ごくろうさん」


「浜田先輩達だって、ほとんど毎日きてんじゃん」


瑠奈は買ってきたお花をベッドの横の花瓶に飾った


「またその花かよ〜ほんとに好きだな」


鮮やかなオレンジ色の花


名前は知らないけど、瑠奈のお気に入り


どの花にも負けない存在感と凛とした美しさ



「だってこのお花、智也みたいなんだもん」


瑠奈がそう言って微笑むと、浜田先輩達も笑顔になる



この日もみんなで面会時間が終わるまで話していた



「智也、また明日ね」


みんなが出ていった後、少し痩せた智也の頬にキスをする


握り返すことのない智也の手から、手を離す



この瞬間、どうしようもなく寂しくなるんだ..



どうしようも泣きたくなる..



それでも歯を食い縛り、智也に笑顔を向けて部屋を出た