家につくと、歩き回って疲れていた二人は、お風呂に入って眠りにつく



♪〜



「ん〜..?」


瑠奈は、自分の携帯の着信で目が覚めた


面倒臭くて、誰からの電話かも確認せずに携帯に布団をかぶせる


でも、数分しても着信が鳴りやむことはない


「はい?」


しょうがなく、大きな欠伸をしながら電話をとった


「瑠奈っ!?」


なんだか聞き慣れた声


瑠奈は、寝起きの頭をフル回転させる


「..浜田先輩?」


「そうだ!お前、今どこにいる!?」


電話越しでもわかる、浜田先輩の異様な慌てよう


「どうしたの?」


雨がふっているのか、パシャパシャと水の上を走る音がする




「落ち着いて聞け!..智也が」



その名前に、瑠奈はベッドから勢いよく起き上がる






「智也が事故った..」






ドクンッ―





大きく波うつ自分の心臓の音が聞こえた





智也が事故..?





嘘だ..





だって、毎日お願いしたもん





智也が幸せになりますように、って―





「頼む!きてくれ!」



浜田先輩の声にハッと我に返る





瑠奈は―..