二人で夜中まで、抱き締めあいながら泣いた



「瑠奈は変わりなんかじゃねぇから。だから俺のこともちゃんと見て」



拓磨は優しく笑い、涙を拭う



瑠奈は何度も頷いた



「幸せな家庭つくろうな」



拓磨の力強い言葉に瑠奈も微笑んだ




命の重み、大切さを誰よりもわかってる二人




二人なら、絶対に幸せな家庭が作れる





そう信じて、疑いもしなかった..







「あ、流れ星」



瑠奈は急ぎ足で、ベランダへと出る




ねぇ、智也




瑠奈に、守るものができました..




そしてまた、大切な人ができました..





智也、幸せになってね―





瑠奈は涙を流しながら、星空を見上げた




智也への想いは、消そうと思って消せるものじゃない



時の流れに身を任せ、拓磨と共に生きていこう





まだみぬ天使のために―..