家に帰ると拓磨はすぐに眠りにつく


これからは、絶対に送りを使うと約束をした



本当に不思議な男だな..



そんなことを思いながら、瑠奈は今日もベランダで空を見上げる



ただひたすら、智也を想って流れ星を探していた











そんな毎日が続く中、仕事が終わって拓磨を起こさないようにベランダに出る


煙草に火をつけて、流れ星を探す



ずっと流れ星に願ってれば、智也は幸せになれる..



そんなことを純粋に考えていた



瑠奈にできることは、それくらいだから―..







「おい」



振り返ると、後ろに拓磨が立っていた


「ごめん、起こした?」


「いや、勝手に起きた」


そう言うと、瑠奈の隣に座った



「お前、いつも何みてんの?」


拓磨は、空を見上げて呟く


「え?」


「いつも空みてんじゃん」


二人の視線が重なる


「あー..知ってたんだ。気になる?」


瑠奈は視線を反らし、ふざけたように笑う



「うん、気になる」


拓磨は即答した後に、言いたくないならいいけど、と付け足した