「よっ!珍しいじゃん、学校くるなんて」


「悪い?」


女は男の顔を見ることなく、冷たくそう答えた



「いや、会えたから嬉しいよ」


そんな女の態度も気にしないように、男は人目もはばからずにキスをする



男の金髪の髪が、太陽の光をより強くした気がした



「ほら、乗りな」


そう言って、男はバイクの後ろを指さす



女は黙ったまま、鞄を抱えて後ろに座った



「じゃぁいくか。ちゃんとつかまっとけよ?」


男は、優しく笑いながら自分の腰に女の手をまわした




女にとって何人..いや、何十人いるかわからない彼氏のうちの一人




女は道の途中、ずっと雲一つない空を見あげていた