去っていく女の子を見ながら思った




あの子が、一瞬でも考えた死―




どんな理由であれ、救ってあげられたのかな..








ずっと好きでした、と涙を流した男の子も







憧れでした、と涙を流した女の子も







ありがとう、と笑ったあの子も








泣きながら笑った顔が..







誰かを想い流した涙が..








とても綺麗だった―..









あんな顔をさせたのが自分なんだなって、ちょっとうぬぼれてみたり..







「るーなっ!帰ろう!」




振り向くと、静達の笑顔




「今日の打ち上げ、六時集合だからなー!」




通りすぎる竜達から聞こえる声





みんなが笑顔で、校舎を後にした