「瑠奈〜今日、久々にデートしようよ」


裕也は、目を輝かせて瑠奈を見る


「無理、麻衣と約束あるから」


麻衣に目で合図をする


「ごめんね〜裕也!今日、瑠奈と大事な約束あるからさ!」


「そっかぁ〜たまには彼氏の時間も作れよな!」


そう言い残して、裕也と竜は屋上を後にした


「彼氏だってよ、瑠奈さん。セフレが横にいるのにね(笑)」


扉が閉じるのを確認して、麻衣は声をだして笑った


実は、竜とは別れた後もセフレとして続いてる


そんなの竜に限ったことじゃないけど..


「瑠奈、あんた本当に彼氏もセフレも何人いるわけ〜!?」


呆れたように笑いながら、麻衣は詰め寄る


「..あわせたら30?いや、もっとだろうね」


むしろ、誰が彼氏で誰がセフレかなんてわからない


「..最強だね」


麻衣は唖然としていた


瑠奈の吐いた煙草の煙が、空高く舞い上がっていった