君を想う【実話】



「うん、そうだよ」


久しぶりに見る智也からのメール


お互いを想いあっていた頃のメールに胸が痛む


「そっか、なんかびっくりした。瑠奈にもちゃんとした彼氏がいたんだな」


悲しむわけでも怒るわけでもなく、海斗は感心していた


「当たり前でしょ〜!笑」


無理に笑ってみせる瑠奈



でもその笑顔も、次のメールで打ち砕かれる..



[これで最後にする。しつこくしてごめんな。
今までありがとう。ほんとに楽しかった。
俺は瑠奈を愛してる。これからもずっと。
幸せになれよ]



なんでこの最後のメールが保護されているのかわからなかった




きっと無意識に..




「瑠奈?」


海斗が心配そうに瑠奈を覗き込む



自分でもどんな表情をしていたのか、わからない



ただ、どうしようもなく胸が締め付けられる



「あー眠くなっちった!もう遅いし眠るべ」


何か察したのだろう、海斗は携帯を閉じてベッドに瑠奈を運んだ