君を想う【実話】

海斗が瑠奈の携帯を手に取る


「見てもいい?」


海斗は息を吹き返した携帯に興味津々の様子


「うん、いいよ」


軽く二つ返事をした


なんせ数ヶ月も放置していた携帯だし、見られちゃマズイものなどない


「やっぱみんな瑠奈のこと探してたんだな」


竜達や男達の連絡もたくさんあったが、海斗は気にもとめていない様子


「瑠奈、母ちゃん達にもちゃんと連絡―..」


そこまで言いかけて、海斗が止まる


携帯を動かす手も止まり、ジッと携帯を見ていた


「どうしたの?」


瑠奈も横から携帯を覗き込む







携帯の画面には、付き合っていた頃の智也からの保護メール



「..これ元彼?」


男癖の悪い瑠奈しか知らない海斗は、驚くのも無理はない



その多くの保護メールは軽い気持ちではない、本気の恋愛だったということが示されていたから..