君を想う【実話】



「瑠奈っ!!ねぇ大丈夫なの!?」


「瑠奈、綾だよ!今どこにいるの!?」


電話越しから、麻衣と綾の声が聞こえてくる


「まぃ、あゃ..っ!大丈夫だょ..心配かけて..ごめん..っ..」


涙がとまらない


「ょかった..ぅっ..」


「るなぁ..会ぃたぃょぉ..っ」


二人も泣き出す



しばらく電話越しで四人は泣き続けた





瑠奈は何を考えてたんだろう..





こんなに心配して泣いてくれる仲間がいるのに..





「ねぇ、今どこにいるの?」


麻衣の心配そうな声


「..彼氏のとこだよ」


涙を拭きながら瑠奈は答える


「そっか..やっぱり智也くんと別れたってほんとだったんだ..」




ズキッ―




初めて愛した人




その名前に、未だに胸が締め付けられる..





「瑠奈、元気そうで安心した..無理しなくていいから、また学校きてね?」


穏やかな綾の声に変わる


隣から聞こえる泣き声は静だろう..


「うん、みんなありがとう。心配かけてほんとにごめんね。学校にもその内、顔出すから..」



その後もしばらく話をして電話を切った