3m先の君に恋愛奮闘中



ライブから出てきた女の子たちが

裏口の方へ向かうのが見えた。



もしかして、みんな出待ちかな?


あっちで出入りしているんだ。



私は彼女たちの後ろをそそくさとついていった。



「えっ!こんなに!」


あまりにびっくりして声が出た。



だって裏口には、もうたくさんの女の子でいっぱいだったんだから。



ライブ会場には男性ファンもたくさんいたのに


ここに来てるいるのは、女の子ばっかりだなぁ。



それもそのはず。


私はRanについてばかり言っているけど


他のメンバーも相当綺麗な顔立ちをしている。


あんな人たちが学校にいたら女子は間違いなく気が狂う。



「ねぇ、今日誰かな?」


「ユイはもう一回あるんだっけ?」


「うん…だから私はもうないと思う」



「えーじゃあそろそろ私かな?」




20代前半くらいのギャルが大きな鏡を開き、化粧を直しながら
大きな声で話している。



…ある、ないって、


なんのことだろう?



「あ!きたよ!!!」



さっきまでしゃべっていたみんなが


誰かの合図で一斉に視線を裏口へと向けた。



玄関の奥には遠くの方に黒いスーツの影が見える。



D Grantだ……。


Ranを筆頭に一列に並んでる。