イジワル王子を拾いました。




パニックの私はとりあえず、自分の部屋で彼を安静にさせることしか思い浮かばなかった。



「私の部屋、そこなんでとりあえず行きましょう。立てますか」

さすがに同世代の男の子を担ぐなんてことできず…。
彼はなんとか私にしがみつきながらも立つ事ができた。

でも…


お、重い。


次は私が倒れちゃいそうだよ…。


私の部屋はロビーから1番近い部屋。
今はそれがありがたい。