イジワル王子を拾いました。




慈侑くんは少し放心状態の私に、「おう」とだけ言いそして頭をぽんぽんとしながら「行くぞ」と言った。


「〜〜!!」


慈侑くん絶対確信犯だ…。


顔の火照りが止まんないよ。

私は顔を手で冷やしながら、靴を履き替え慈侑くんを追いかけた。



「ほんと危なっかしいなぁ」

「あ、あれはたまたまだよ」

「たまたまって。まあいいや。何食いたい?」


慈侑くんはそう言いながら自然に私の手を握った。


「…え…?!て、て、手…!な、なんで…」