顔を上げ、振り返ると人が倒れていた。 「だ、だ、大丈夫ですか…?!」 こんな事態に直面するのは初めて。 私はとりあえず倒れてる人に駆け寄り、声をかけた。 顔を見ると、同い年くらいの男の子。 苦しそうに目を閉じているけれど、息をのむほど綺麗な顔をしているのがわかる。 「大丈夫ですか?!どうしました?!」 うう、と唸り声を上げているから意識はあるみたい。 「ひどい熱…」 顔を触るとすごく熱い。 これって救急車呼ぶべき…? でもどうする事もできないし…、