私は急いで家を出た。 ローファーって走りにくい。 少しサイズを大きめに買ってしまったのもあるけど、すぐ脱げそうになる。 「…きゃっ!」 痛たた…。 マンションのロビーを出てすぐ何かにつまづいて転んでしまった。 「な、なに…?」 私は転ぶ原因となったものを確認しようと顔を上げた。 「…えっ?!」