『ドラマ仕立てでお願いします』


何を意味するのか 見つめ考える佑衣。

右京はファンたちに愛想よく手を振り場を離れてから中村に話す。



「 今 ファンの中に知り合いがいたんだ、ホテルの… あ、部屋番とホテルのHしか書いてなかった、ヤバイな… 」

「 いったい何の事よ? もしかして知り合いが来るように書いたわけ? 呆れた… 」

「 俺がロビーでうろついてたらヤバイだろ、捕まえてきてくれ、ベージュのパーカーとズボンの女 」

「 え~! 顔は?写真ないの?」



首を振る右京に、言葉もない中村。



「 右京~… 」

「 何も言うな、連れてきてくれ 」

「 それはわかったけど、ホテルでは会わないで、ファンだっているし、時間あるから異人館にでも行ったら? それなら 言い訳つくしね 」

「 わかった、異人館に連れてこい 」




中村は会う場所を決めてから連絡するといいホテルへ向かった。

右京は撮影で使ったダテ眼鏡を借りに行き、一人 異人館へと向かう。


中村は右京の指示通り佑衣をホテルの前で待つ。


その頃 佑衣は、手のひらに書いてある事に頭を悩ませていた。




「 H… 単純にホテルのH? じゃなかったら 名前の頭文字がH? で、部屋番号かな…
この辺で近いホテルに行ってみようかな 」




じっといても仕方なく、佑衣は動く。