私が違うと言うと、幸斗は携帯を何やら操作し私に画面を向けた。


何…?



「 ほら、見て。ダイヤだよ 」



言われて携帯を見れば鏡。

そこに写る自分の耳を、見やすく傾けてみると、写るのはオパールでなくダイヤのピアスだった。



「 ダイヤ… なんで、オパールだったのに、どうして… 」



オパールだった、ちゃんとオパールだった…



「 ダイヤのピアス… 誰かからのプレゼント? なんか悔しいなぁ 」

「 え、違うよ、私が自分で買ったの… オパールを… 」




紗凪の言うとおりダイヤだった。

どうして…



「 ねぇ 佑衣さん、あと一時間 何しよっか 」

「 …幸斗くん、私に何を望むの? 」

「 佑衣さんを望むよ 」

「 意味がわかんない… そんなにカッコいいのに、なんで私 構うの?」

「 構いたい理由言ったら、佑衣さんは 俺の望み叶えてくれる?」



え、幸斗くんの望み?

私が叶えるの?