私が幸斗に気づくと、走ってくる。
一歩後退して紗凪に半分身を隠す。
「 ねぇ こっちに手振ってない?」
「 紗凪、行こ!」
紗凪を強引に引っ張り行こうとしたが幸斗に回り込まれた。
「 佑~衣さん、なんで隠れたり逃げたり? 」
「 何、佑衣の知り合い? イケてるね~ 」
「 はい、彼氏候補っすよ 」
あ~… 紗凪になんて事を…
「 なんで幸斗くんがいるの?」
「 仕事休みだもん、昨日誘いたかったのにさぁ さっさと帰っちゃって 」
「 あ、そうなんだ、ごめーん… じゃね 」
幸斗は私の肩を掴み、待て待てと引き留めた。
紗凪は何を思ったか、二時間後にフードコートに待ち合わせようと言い笑顔で行ってしまう。
紗凪~… 置いてくとはひどい~
「 佑衣さん、二時間デートしようよ、ね?」
「 ね?って、軽いんだから 」
「 軽くないよ、俺。本気だもん 」
だもん、って…



