『ドラマ仕立てでお願いします』

右京は鞄から小さなダイヤのピアスを、佑衣はオパールのピアスを耳から外した。



「 あの、このピアス無くさないで… 自分のご褒美に買ったんで 」

「 へぇ 俺のはダイヤだから、無くすな 」

「 はい、わかり… ええっ ダイヤ!? 」

「 そ。無くすな、それから この紙にピアスの事書いたから持ってろ 」




渡された紙。

“ 右京のダイヤのピアス、自分のと交換した ”



そのまんま…

これを持ってろと?

これがあれば右京様と会った事を忘れない?



「 もし、私が現れなかったら? もし、ピアスの事… 忘れてたら?」

「 また説明会だな 」



少しホッとする佑衣。

右京は佑衣に手招きし、夜景を見るよう促す。



「 右京様… 美人女優じゃなくて残念でしょ 」

「 別に、現れたり消えたり奇妙な あんたが… 」



佑衣が夜景を見る後ろ姿が、一瞬薄くなって見えた右京。

すぐに真後ろに立った右京は佑衣に話す。



「 いいなぁ、毎日見てるんでしょ? この夜景 」

「 今日は特別かもな… 佑衣、また会おう 」

「 さすが俳優さん、私相手に また会おうなんて… 」



おかしいよ? そう言葉が続くはずだった。

佑衣は夜景を見ながら消えた…