『ドラマ仕立てでお願いします』

隣でしかも近すぎる距離、プラネタリウムの星座が雰囲気を良くしてくれる。



繋がれたままの手が嬉しい佑衣は、目尻が下がる。




「 消えられたら困るんだよ、佑衣… 」

「 はい… あの、もしかして私にホレたり…」

「 ない!」



ちぇ。

わかってたけどさ…

でも、ほんとに右京様といるんだね、私。



「 お前さ、俺の過去か… 何か共通したもんがあるのかもな。 趣味はなんだ?」

「 趣味は~ ドラマ見ること 」

「 ドラマ?」

「 私、右京様のドラマはすべて見てます。こんな恋がしたいなぁっていつも… 」

「 ドラマだぞ?」

「 わかってますって。でも、憧れます… だから、今 一緒にいれるのが夢みたいで… 嬉しくて… 」




佑衣の話すことを、見て黙って聞いている右京。

そんな二人は手を繋いでる。



「 また、消えるんだろ… 」



右京がそう口に出すと、話ながら微笑む佑衣がゆっくり見えなくなっていく。



「 忘れるな、夢でいいから 忘れるな 」



消えるから、気になるだろ…



佑衣は右京の目の前で消え、明かりがつく。

客たちが席を立ち退室する中、右京は動かずいた。


握っていたはずの手には 佑衣の温もりだけを残していた…