『ドラマ仕立てでお願いします』


手、気づいてないのかな?



「 …あんた、何者?」

「 え、何 急に… 有名人なのに 庶民の私の事、知りたいんですかぁ?」

「 だから、何者だって聞いてんの!」



え~ 何者もなにも、私は私だけど。



「 あんたは 俺の目の前に突然現れて、消えて… でも覚えてないだろ?
俺は覚えてる、だから理解できない… 」



突然現れて?

私が? なんで…



「 バカな事聞くけど、あんた過去か未来から来たとか?」

「 は? 」



過去、未来? 何言ってるの…



「 世の中、何かあってもおかしくないだろうけど、やっぱり理解できねぇ 」

「 私も… 今の状況が理解できないです 」



まだ、手繋いだままだし…



「 おい、今 消えるなよ 」

「 消えませんよ! 」

「 わかった、お前 幽霊だろ!」

「 幽っ… 違います! 幽霊なら これ、どう説明するんですか!」



繋いだままの手を上げ見せると、振り払う右京。



何よ、手が寂しいじゃないの…