翌日、頭が重く感じながら起きた佑衣。


風邪でもなく、熱があるわけでもない。

いつも通りに仕事へ行く。


パートの矢枝が休みのため、フリーターの亜須美とプレイルームで準備をしていた。



「 ねぇ 佑衣ちゃんはさぁ 彼氏と何が理由で別れたの? 」

「 何 急に… 」

「 聞いてみただけ、ごめん 」



謝らなくていいけど…

理由かぁ、あれは紗凪が言うように私が悪いのかな…



「 亜須美ちゃんはドラマ好き?」

「 ドラマ? 見るけど、特には… 」

「 私は好き、好きすぎでフラれたの、私が理解できなかったみたい 」

「 ドラマが好きでフラれたの? 」



そう、ドラマを彼氏となんて、やっぱり無理、無謀。

イケメン俳優と恋できたら ドラマだけど…

あり得ないから ドラマに恋するしかないもん。



あ… なんか頭痛い、かも…



「 佑衣ちゃん、顔色悪いけど大丈夫? 」

「 大丈夫、さて お客さん来るよ 」



たくさん寝たけどなぁ…