合鍵とかベッドにいたとか、おかしな事を…



「 あの… あなたこそ、本物? ほんとに伊澤 右京?」

「 本物かどうかなんて問題じゃない、今 確かなのは あんたが不法侵入してる事だ 」



あ~ もう、頭痛いっ



「 不法侵入してるって言われても、私はほんとに 家でお風呂入ってただけ… 」

「 お前、逃げるなよ 」



右京はそう言ってキッチンへ。

佑衣は困惑しながら自分の手を握っていた。



助けて…

わけわかんないよ…

ビデオ見すぎ? 私が何かしたの?

誰か 教えてよ、お願いっ

なんで右京様のとこに私がいるのよ…




右京はキッチンにいて、カフェバリエでコーヒーを作ろうとしていた。

その時、部屋の明かりが点滅しだした。



そしてフッと電気が消えた。

数秒後、何だったのかとコーヒーを見ると作られていない。



スイッチを確かに入れたと確かめ、ふいに佑衣に振り向く。




「 …は… おい! どこだ!!」




ソファにいたはずの佑衣は、そこにいなかった。

辺りを見るが、佑衣はどこにもいない。


だが、右京が浴室に行くと、佑衣に貸したジャージが床に落ちていた。



「 …どうなってる… なんでジャージだけが… 」



消えた…?

マジで何がどうなってんだよ……