『ドラマ仕立てでお願いします』

会いたい…



そう思うと、どうしてだか ドキドキして、ドキドキして…



「 佑衣さん?」



なんだろ、すごく会いたい…



「 会うために、お願いがあるの… 佑衣さん、あなたのトケイソウが必要だわ 」

「 私の? 」

「 そう 」

「 え… あの?」

「 トケイソウが、きっと会わせてくれるはず… だからトケイソウを抱きしめて会いたい人を思ってみて 」




中村は仕事があるからと行ってしまった。

私は一人、しばらくベンチに座っていた。


中村の言うトケイソウの持ち主…


もし、会いたい人が思う人と違ったら?

それでも トケイソウだけは一緒にしてあげたい。



一旦自宅に帰ろうとする私の携帯が鳴った。



「 何よ、紗凪 」

『 ヒマ?』

「 残念ながらヒマじゃないの 」

『 佑衣のくせに~ ま、いいわ。今度デパ付き合ってね 』



紗凪の誘いを断り、バスに揺られながら自宅に帰った。