『ドラマ仕立てでお願いします』

覚えてない私に、中村は気にしないで と優しく肩に触れてくれた。


私の記憶には 中村と会った事は一度もない。

でも 中村は私を知っていて、かえって申し訳けなく感じた。



「 中村さん… ごめんなさい 」

「 いいの、覚えてないのには理由があると思う 」

「 理由…ですか? 」

「 そ、これはある意味 特別な…イタズラね 」



え~… わかんない。

中村さん、わかんないです…



「 ねぇ、佑衣さんは好きな人いる? あ、そこのベンチに座りましょ 」

「 はい… 好きな人は~ います、でも… 」

「 叶わない恋?」



そう… 私の恋は 一生 叶わない。



ベンチに座ると、中村に紙袋を渡された。



「 佑衣さん、私が渡した紙は見た?」

「 紙? あ、見てないです… 」

「 やっぱりね。あれは私の携帯番号が書いてあったの、だから なかなか出なかったのね…
だから 遊園地に電話して聞いたの 」



重ね重ね 申し訳けないです…