『ドラマ仕立てでお願いします』

バスに揺られながら向かい、到着すると 入口に立つ中村がいた。

そこへ駆け寄り 一礼した。


中村は私を見て微笑んだ。



「 良かった… やっと会えたわね、佑衣さん 」



やっと?

右京様と同じこと言ってる…




「 あの、やっとって どういう意味ですか? 」

「 そうねぇ… あら、その帽子、右京の? 」

「 あ、はい… 」



とりあえず歩こうと言う中村に着いていく。

季節によって色とりどりの景色を見せる中を歩きながら 気持ちが落ち着く。



「 佑衣さんとは数回 会っただけ… 」

「 数回? 」



どこで会った?

全然 覚えてない…



「 突然で 驚くばかりで… でもね、私の好きな人の話をしたの、覚えてないわね 」



そうなの? どうしよ、覚えてないよ…



「 すみません… 」