『ドラマ仕立てでお願いします』

私と哲平は、一言も喋らないまま歩いて行く右京の後ろから着いていく。



ん~… 背中がいい、素敵っ

抱きつきたいなぁ… なんて。

女をトキメかせたら敵うヤツはいない。

それくらいの魅力満載の演技する伊澤 右京が私といるなんて すごい!


右京様~…



の、はずなんだけど、ずっと喋らない…

なんか つまんない。


声聞きたいな~




隣を歩く哲平がつついてきて、小声で話してくる。



「 佑衣、ねぇ… この人 ほんとに あの伊澤 右京?」

「 うん、帽子で顔見辛いけど そうだよ。でも、一人でなんて どうしてだろね 」

「 女にフラれたとか?」

「 え~ まさか、やめてよ、伊澤 右京をフルなんてあり得ないって… でも、一人で遊園地は なんでだろ… 」



それに全身 黒… 夜なのに…

似合ってるけど。

うん、素敵!



コソコソ話していると、ピタリと立ち止まる右京。




「 あの、どうかしました?」



哲平が声をかけると、右京は顔を横に向けた。

つられて横を向けばメリーゴーランドがある。



「 乗りますか?」



哲平が言うと、一瞬 私を見た気がした。

すぐにメリーゴーランドに向かいスタスタ歩いて行く右京。