閉園して5時。


亜須美と優斗、他のバイトが帰っていく。


幸斗は亜須美に引っ張られながら行った。



「 なぁ フッた?」

「 ん? あ、幸斗くんの事? 伝えたいけど諦めないとか、好きだって言ってくるの… 」

「 そのうち諦めるだろ 」

「 うん… ねぇ 誰が来るんだろね 」



なんかワクワクする!

いや、ドキドキかな?


サインもらえるかなぁ



「 こら、二人とも!お出迎えは7時だ、それまで園内にゴミ落ちてないか見てこい!」

「 はい 」



なんで私と哲平だけなのよ!

広いんだから主任もやってよねっ



「 佑衣、顔に文句が出てるよ 」


あ、今… 呼び捨て…



「 哲平、今みたいに呼び捨てにしてていいよ? たまーにしか呼び捨てにしないでしょ 」

「 あ~… うん、ごめん 」

「 謝るの? 名前呼ぶだけなのに… 哲平らしい 」



はにかむ笑みを見せる哲平…

逆に私が照れてしまう。