『ドラマ仕立てでお願いします』

真剣な眼差しで佑衣を見る右京。

佑衣を前にトケイソウを見せ話す。



「 このトケイソウの片割れは もしかしたら 佑衣の持ってるやつかもしれない、佑衣のトケイソウが欲しい 」


「 私の? でも、どうして… 」

「 不思議だろ、お前が現れて消える… 俺とお前に共通するのは このトケイソウだ 」



トケイソウを見つめながら 弦をほどいた時の事を思い出す。



「 そういえば… お婆さんが言ってた。


“ これは 幸せに時を刻む花なんですよ、受難と愛を交差する花…
私はね、不思議な縁を この花から感じるの。
このトケイソウは特別なんですよ、夏の花なのに枯れないの。
これは最後の二鉢なんですが、お客様を選んでるように見えて… ”

って。二つで ひとつ… それを私が引き裂いたから 戻ろうとしてる? 」



右京様に何度も会ってるのに記憶がないなんて…

もし、このトケイソウが私を右京様に会わせてるんだとしたら?


会いたくて会えない時の時間…

消える記憶…

受難を表してる?


愛は…?


トケイソウが揃ったら…



「 佑衣? 」



私の恋は叶わない…

でも、私はここにいる。


恋してる右京様の前に、いる!