『ドラマ仕立てでお願いします』

中村が涙をため佑衣の肩にそっと触れる。

右京はギョッとした。



泣いてんのか、中村!?



「 中村さ… 」

「 わかる、わかるわ、佑衣さん。女だもんね、ドラマみたいな恋に憧れるよね、どんなに ときめくか…
でも現実はそうはいかない。
だから、彼氏にお願いしちゃったんでしょ?」



おいおい、中村…



「 中村さん、ありがとう… 友達は ちゃんと現実に恋しろって… 医者の卵を紹介されたりして 」



医者!? 紹介されたのか…



「 医者なんていいじゃないの、どうなったの?」



どうなった? 早く言えっ



「 会いましたけど それきりです。特に興味なくて… 」


なんだ… ま、仕方ないな。



「 そうなの… でも佑衣さん、あなた可愛いし、他には付き合う機会なかったの?」

「 …実は、あります。私を好きって言ってる年下くんがいるんです、犬みたいで猫みたいな明るくて 可愛いヤツで… 」



な、年下!?

まさか、付き合う気じゃないだろうなっ!!




右京は佑衣と中村の話にずっと聞き耳立てながらハラハラしたりしていた。