わけがわからない右京は眉を寄せ、中村は ため息つき 次回作の台本を渡した。
「 疲れてるのよ、睡眠も大事よ? 明日は昼からだからそれまで休んでて 」
中村が帰っていき、右京はベットを見つめる。
「 ほんとに夢か? あんなリアルな夢… 」
考えても仕方なく、台本を見ることなく右京は眠る事にした。
その頃 佑衣はそのまま眠り、翌朝早くに目覚めた。
頭の中がぼんやりする佑衣は洗面所で顔を洗い、シャカシャカと歯磨きしながら 頭が冴えてくる。
「 …お腹すいたぁ あ、花に水あげてなかった 」
特に気にもせず、花に水をやり、そして一人出かける。
田舎から出てきたため、付近に知り合いもなく、遊園地に就職が決まるまでの間にバイトしていた喫茶店・金平堂に行く。
「 いらっしゃいませ! あら、佑衣ちゃん 」
「 ママさん 来ちゃいました~ 」
「 ミルクティ?カフェオレ?」
「 ん~ 今日はミルクティにします 」
バイトを辞めてからも 休みに早起きした日は こうして朝食を食べに来ていた。