『ドラマ仕立てでお願いします』

考える右京の横で中村が佑衣に話しかける。



「 ねぇ 佑衣さん、気になったんだけど… 」

「 はい、何ですか?」

「 花に嫉妬したって どうして?」

「 あ… 」



中村に聞かれ俯く佑衣、考えていた右京も ふいに佑衣を見た。

佑衣は少しして話し出した。



「 私… 花を買った日に 付き合ってた彼氏にフラれたんです。それで… 恋人みたいな花を見ててイラッとして、 無理やり弦をほどいて… 」

「 そうなの… それで嫉妬… 」



佑衣に彼氏… フラれたとはな。

ん、なんでフラれた?



「 佑衣さん、なんでフラれたの?」

「 おい、中村… 」


「 いいの、もう終わったことだから… 私、ドラマ好きで、ついお願いしちゃうんです。
ドラマみたいに こうして、ああしてって… それが嫌だったみたいで…」



ああ、それでフラれたのか…

バカだな。



呆れる右京に、なぜか中村は佑衣を見つめ 涙ぐむ。