『ドラマ仕立てでお願いします』

佑衣はトケイソウを見つめながらポツリと話し出す。



「 私の持ってるトケイソウは かわいそうな花なんです… 」


「 かわいそう?」


「 はい… 私のトケイソウには恋人がいたの、別の鉢に植えられてるのにピッタリくっついてて 弦が絡み合って寄り添うみたいで…
まるで恋人、そう話を聞いて 私 悔しくなって妬けて…
弦をほどいて ひとつを買ったんです…
だから、私のトケイソウは いつも寂しそう。
私が引き裂いたから… 」



中村は悲しげな顔をし、右京は黙って聞いている。



「 花に嫉妬なんて… ないですよね 」

「 右京、右京のトケイソウは… 」



思い出した…

この花は 寂しがってるトケイソウだと聞いた。

夏の花なのに枯れないでいるのは…



「 もうひとつのトケイソウを待ってるから、と… 」

「 右京?」

「 佑衣、お前のトケイソウは… そうなのか? だとしたら… 」


「 ねぇ 右京? 何 一人でブツブツと… 」



佑衣の話だと、俺のトケイソウは…

元々 ツインなのか?

それを佑衣が片方を買った。



俺のところに佑衣が現れて消えるのはトケイソウのせいか?


俺がもう片方を買ったから 佑衣が現れて…

そうなのか?

だったら、消えないでいるためには…