勘違いの佑衣を睨むのをやめ、右京は優しく話しかける。



「 …久しぶりだな。何してた?」


「 何してたって… あの、私がどうして ここにいるかわからないですけど。
しかも 本物かどうかも怪しい 右京様が目の前に、部屋にいるし… 」


「 それも毎度だな… 落ち着け、俺は本物でマネージャーの中村も本物。
トキメキなんたらの俺だから安心しろ 」



不思議と佑衣はひどく取り乱さない。

右京もそれをわかっていて冷静に話す。



「 いいか、俺とお前は何度も会ってる。ちなみに急に現れて消える… それに お前は毎度俺と会ってた事を覚えてない、これを繰り返してる。
あと、そのダイヤのピアスは俺と交換したやつな。
しばらく現れなかったのは なぜか… 俺にもそれは わからん 」



右京様… 意外に喋る人なんだ…

でも、右京様が本物で、話もほんとなら?

私は何のために…



あ、ドキドキする。

私の事 見てる、右京様が!



「 きゃ~ 夢なら覚めないでっ 」

「 おい、クネクネすんな 」


「 右京… 佑衣さん、この前と また違う感じねぇ… 」



右京様に会えるなんて、すごい!