『ドラマ仕立てでお願いします』

数日前に一般から投稿されたと、二人の熱愛が事実だと書いてある。


帽子を被る彩月と、その帽子を奪い被った右京、二人のキス写真。


顔はハッキリ写ってはいない。


それでも 見る側は本当なんだと信じてしまう。



胸が苦しい…


幸斗がいたら きっと こんなにも苦しい思いはしない。


ほんの一瞬でも 幸斗なら… そう思う自分と葛藤する。


雑誌を棚に置き直し、カゴに食パンとティーバッグの紅茶を入れて会計する。


ぼ~ としながら自宅まで帰り、紅茶を作る。

ティーバッグをユラユラさせながら見つめる。



「 幸斗くんは いい子だよね… どうして ダメかな… 絶対に大事にしてくれると思うのに…
バカだぁ 私、大バカ!」



勝手に落ち込む自分が悲しい。



「 は~… シャワーして寝よ、寝よ寝よっ 」



もし、右京様に会えたら…

やっぱり好きって言いたい。


幸斗くんには答えられない…


夜11時、残った紅茶を飲みながら右京のドラマを見ていた。


うとうと、睡魔が静かに忍び寄る。