『ドラマ仕立てでお願いします』

幸斗の言葉に本気を感じて、動揺した。

私は、言葉がなかった。

出なかった。


好きでも、好きの重さが違う…


頭の中、心には右京がいる。

嘘をつけばいいのか… わからない。



「 佑衣さん、俺… 本気だからね。今度 返事してね、おやすみ!」



チュッ、と頬に幸斗からキス。


頬がじわり熱くなって…


幸斗の笑顔に見送られながら 自宅に帰る。

途中、コンビニに寄って 立ち読みしている人の雑誌に目がいった。


慌てて店内に入り同じ雑誌を取り見る。


表紙には、伊澤 右京と藤野 彩月 撮影の合間にキス…

そうあった。


ファンだからショック?

好きだから… ショック。



妬いても仕方がない相手は女優。

やはり、叶わない…



報われる可能性は…ゼロ。

それでも 好きでいるの?

いいの?


もし会えたら… 好きって、言いたい…