『ドラマ仕立てでお願いします』

どうしてだか、しばらく言われるまま幸斗に甘えた。

何も喋らない幸斗。

テレビの音や声だけで、静か。


そんな沈黙に口開いたのは幸斗。




「 佑衣さん、好きな人…いる?」

「 …叶わない恋ならしてる 」

「 本気じゃない?」

「 …わかんない、叶わないってわかってるから 」



右京が脳裏に、心にある。

どう思っても… 叶わない、遠い人…


ふいに涙が込み上げてくる。


ああ もう…

泣くな、私…



「 叶わないなら、俺 選んでいいよ? 返却なしの、永久保存保証付きだから 」

「 ふ、ふふ… なにそれ、やぁだ 」

「 なんで笑う~? 首んとこで笑うとくすぐったいし~ 」



永久保存保証付き、かぁ…

笑うでしょ。



「 ねぇ 佑衣さん 」

「 ん? 」



肩から頭を離し、少しばかり上を向くと…

幸斗の唇が おでこに。


今、幸斗は どんな気持ちで… 私のおでこにキスしたのか…