『ドラマ仕立てでお願いします』

嬉しくて恥ずかしくて、でも幸せで…


離れて目が合えば、右京の柔らかな笑み。


テレビで見るドラマの右京の笑みがある。


ドラマ仕立て…


夢は現実になった、反対に夢物語だと感じた。



カフェの外では、マネージャーの中村がそれを目撃し、発狂を自分の手で止めていた。



「 佑衣… そろそろ消える気がする 」

「 消える?」

「 お前はいつも 俺の前から消える… 名前以外を教えてくれ、何でもいい 」



ふわりと優しく右京が佑衣を抱きしめる。



「 右京… 」

「 何でもいい、仕事、友達、癖、大事な物… 身近にあること教えてくれ 」



私の事、知りたいの?

トキメキのプリンスが?



右京の腕に抱きとめられている佑衣、姿は一瞬 薄くなる。



「 私… たまにウサギになるんです、うどんが好きで、鉢花のトケイソウを大事にして… 」


「 佑衣、まだだ、待て! 待… 」



右京の腕から消える佑衣、中村もそれを見て 急ぎ店に入ってきたが佑衣はいない。



「 右京~… 」

「 …トケイソウ?」



その花なら 俺の部屋にもある…